あやかし神社へようお参りです。



 眩しい日差しに目が覚めた。雀の鳴く声が聞こえる。

 ゆっくりと目を開けるとそこは見知らぬ天井で、数度瞬きを繰り返し、遠縁の三門さんの神社に昨日きたばかりだったことを思い出す。

 しかし、部屋へ案内されてからの記憶がない。けれど私はちゃんと布団の上に横になっていて、目覚めてそうそう首を傾げる。


 「麻ちゃ~ん、起きてる? 朝ご飯できてるよ~」


 部屋の外から三門さんののんびりした声が聞こえ、慌てて飛び起き身だしなみを確認する。

 ゆっくり襖を開けると、既に白衣と水色の袴姿の三門さんが、そこに立っていた。


「おはよう。昨日は、ここへ着いてすぐ眠ってしまうほど疲れていたみたいだから、ゆっくり休めたみたいで良かった」


 私が尋ねるまでもなく、気になっていたことをすべて教えてくれた三門さん。