妖の子供たちとは私が幼かったころ遊んだのと同じように、花いちもんめやだるまさんが転んだなんかをして遊んだ。
鬼ごっこをした時には、本当に鬼の子が角をはやして追いかけてきたので少し驚いてしまったけれど、とても楽しかった。
御神木の根元に腰を下ろし、青女房から貰ったお菓子をみんなで食べながらひとつ溜息を零す。
「巫女さま、疲れちゃった?」
狐耳をはやした子供が、私の顔を覗き込む。慌てて首を振るも、心配そうに顔を曇らす。
「巫女さまが困っているなら、僕たちがお助けするよ」
「そうだよ!」
私の肩に置かれた小さな手に、思わず頬が緩んだ。
その頭を一人ずつそっとなでれば、満面の笑みが返ってくる。

