狐の耳をはやした子供が、開いている方の私の手を握る。 「ねえねえ三門さま、巫女さまと遊んでもいい?」 三門さんが気を使うように私に視線を向ける。 私がひとつ頷けば、「いいよ、遊んでおいで」と彼らの頭を撫でた。