「あそぼうよ!」と三門さんの体に巻き付く子供たちもまた、狐の耳をはやしたり、河童のようないでたちをした妖の子供だった。
子どもたちのうちの一人に見覚えのある姿があり、「あ」と思わず声をあげる。
その声に気が付いた子供たちが一斉にこちらに振り向いた。
「あれ、このお姉ちゃん」
緑色の体をしたおかっぱ頭の子どもがそう呟く。
私が言霊の力のせいで怪我をさせてしまった河童の子供の妖だった。
「結守神社の巫女さんだよ」
へえ! と興味深々に私の周りを囲んだ子供たち。
三門さんが私の背中にそっと手を添えて微笑む。
ぐっと息を飲み深呼吸して、言いたいことを頭の中で思い浮かべた。

