そう言われてハッと思い出す。私が見た葵とマサシさんの夢だ。
口を開きかけて、慌てて俯く。
「大丈夫、ゆっくりでいいからね。言いたいことを頭の中に思い浮かべてから話してごらん。そうすれば、言霊の力をコントロールしやすいから」
深呼吸して、言われた通りに頭の中で言いたいことを思い浮かべる。
ゆっくりと口を開いた。
「ふ、不思議な夢を……みました」
「夢?」
「天狗の葵の、夢です」
言い切って、ほっと息を吐く。
三門さんは難しい顔をして腕を組む。
「もしかしたら、葵の強い思いが込められた言葉に影響されたんじゃないかな」
そこで「あ」と声をあげた。

