「爺、麻ちゃんが困っているからやめてあげて。それに、しばらくは結守の巫女をしてくれるから、また会えるよ」
「おお! お嬢さんがユマツヅミさまの巫女さまに! なんと喜ばしい事じゃ」
一層喜んだお爺さんは「皆に知らせねば」と、頭を下げると足早に去っていった。
茫然としながらその背中を見送る。
三門さんは「ね? 言ったとおりでしょ?」と片目を瞑った。
「麻ちゃんが五歳の時に、ここへ参拝に来る妖とはほとんど交流しているんだ。小さかったから覚えていないのかもしれないけれど、皆ととても仲良くしていたんだよ」
そう言って歩き出した三門さんに慌ててついていく。
たしかに先ほどあったお爺さんも、私のことをよく知っているそぶりだった。

