きしきしと廊下が音を立てているのが聞こえて、足音が近付いてくる。
「……麻ちゃん? まだ起きてる?」
ひそめられた声が届き、慌てて襖を開けた。
まだ水色の袴姿の三門さんが少し驚いたような表情で立っていた。
「ごめんね、起こしちゃったかな。電気が付いていたから少し気になって」
慌てて首を振れば、頭の上に掌がポンと乗せられる。
「眠れない?」
先ほど見た夢を思い出し、正直にひとつ頷く。
「じゃあ、僕と社頭に出ようか。裏のお社が開いたから、ちょっと探検してみよう。賑やかで、とても楽しいよ」
そう提案してくれた三門さんに、まだ少しだけ怖さがあったけれど一つ頷きコートを羽織った。

