あやかし神社へようお参りです。

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 「……っ」


 はっと目を開けると、夜間灯のオレンジ色の光が目に入った。

 体を起こしながら辺りを見渡す。真っ暗で、まだ夜中であることが分かる。

 頬に違和感を感じて手をやれば掌が濡れた。私は泣いていた。


 胸に残る切なさと苦しさは、夢のせいだと直ぐに分かった。


 あれは、マサシさんと葵の夢なんだ。


 服の袖で目元を拭うと、雅楽の音色が耳に届く。

 電気をつけて時計に目をやれば、深夜の二時を示している。裏の社が開く時間だ。