今日も少年と少女は、岩の上に並んで腰かけている。 少女は面を外した。 目鼻立ちのはっきりとした愛らしい顔が露になる。目元の雫が水面のようにきらきらと光っていた。 「気が付けよ馬鹿」 鼻声でそう呟き、少年の前に立った。目が合わない少年は、少女を通り越して遠くを見つめている。 少女は目を瞑りそっと顔を近づけると、少年の頬に口づけた。