そして少年たちが出会って三度目の春が来た。 「なんだ、マサシ。今日はいつもと服が違うじゃないか。それに、あのへんてこな背負い物もしていない」 「今日から中学生だからだよ。ランドセルとはさよならだ」 「声も変だ。風でも引いたか? 目の高さも違うぞ、なんだか腹が立つな」 「声変わりかな? 身長も伸び始めたからね。でも、葵はずっと変わらないね」 少女は何も言わなかった。 天狗の面で隠れた少女の顔は、出会ってから一度も見たことがない。