あらよっと、と木から飛び降りた少女はまるで翼でも生えているかのように軽やかな身のこなしで着地する。 「おいマサシ、お前も飛んでみろよ。簡単だぞ!」 「む、無理だよ」 「できるって」 「できないよお……」 すると少女が幹をけ飛ばす。一人の少女がけ飛ばしたとは思えないほどの威力が生じ、木は音を立てて揺れ動く。 少年がか細い悲鳴をあげた。 「おらおら、私に落とされんのと自分から落ちんの、どっちがいいんだよ」 「どっちも落ちるんじゃん……っ」