「良いことを思いついたぞ、お前は今日から私の弟子だ!」 「で、弟子……?」 「そうだ! 師匠である私が直々に喧嘩の仕方を教えてやる。それで、そのへなちょこな根性を叩き直してやろう」 ふふん、と鼻を鳴らした少女に、少年は「け、結構です」と即答した。 「決定事項だ! 明日から鍛えてやるから、楽しみにしておけよ!」 にしし、と悪い顔で楽し気に笑った少女はそれだけ言い残すと、軽やかな足取りで河原をかけていく。 その場に残された少年は、途方に暮れながらその背中を見送った。