蹲っていた少年は、何事かと顔をあげる。先ほどまでケラケラと笑っていた少年たちが、今度は頭を押さえて蹲っていた。
「誰だよ、石投げたやつ!」
「俺じゃねえし!」
「何しやがんだよっ」
顔を真っ赤にして仲間内でののしり合っていると、またどこからか石が飛んできて、少年たちの体に当たる。
何事かと怯える少年たちは、でたらめな方向へ石を投げ返す。
「ばーか、でたらめに投げたって、当たるわけないだろう。とんだ茶番だな」
突然隣りから聞こえたそんな少女の声に、少年はその場から飛び跳ねた。
勢いあまって、尻もちを付く。痛みに顔を顰めながら顔をあげれば、奇妙な格好の少女がいた。
擦り切れた小花柄の着物を着て、真っ赤な顔の天狗面を付けている。

