三門さんがちょんちょんと私の肩を突き、社務所の方を指さす。ふくりのほうを見れば、私に向かって手を振るように尻尾を振っていた。 三門さんは私の手を握ると、みくりが反対を向いている隙にそこから逃げ出した。 裏口から家の中へ入ったころに、本殿の方から「逃げたなあいつら!」と喚く声が届く。 私と三門さんは顔を見合わせてクスクスと笑った。 「さ、お昼ご飯にしよう。お使いありがとうね、麻ちゃん」 炊き立てのご飯の匂いが台所から漂ってきて、お腹が小さくぐうっとなった