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動物病院に着いて受付の看護師のお姉さんにトラ子の様子を見せると、血相を変えた様子ですぐに先生を呼んでくれた。
「急患です!」
「緊急手術が入ります! 通常の診療は後回しになりますが、よろしくお願いします!」
そんなことを口々に叫びながら、バタバタと動物病院のスタッフが院内を走り回る。
ただ事ではない様子に、私は心底不安になった。トラ子はそこまでひどい状態なのかな……。
待合室で待つように言われて、私はソファに腰を下ろした。身体が自然に小刻みに震えてしまう。
私にとって大切な存在が消えてしまうかもしれない。かつてない恐怖が私を襲う。
「……トラ子は?」
すると、中井くんがいつの間にか傍らにいた。息を切らしている様子だった。急いで来てくれたことが、見ただけで分かる。
「今手術してて……。終わるまで待つように言われたの。怪我が命に関わるものなのかどうかは、言われてないからわからない」
「ーーそっか」
中井くんは私の隣に座った。彼はだいたいいつも微笑んでいるのに、今は真顔で床の一点を見つめている。
トラ子を心配してくれているのがわかる。
私はどうしても体の震えが止まらない。思わず制服のスカートの裾を握りしめてしまったが、プルプルと振動してしまう。
動物病院に着いて受付の看護師のお姉さんにトラ子の様子を見せると、血相を変えた様子ですぐに先生を呼んでくれた。
「急患です!」
「緊急手術が入ります! 通常の診療は後回しになりますが、よろしくお願いします!」
そんなことを口々に叫びながら、バタバタと動物病院のスタッフが院内を走り回る。
ただ事ではない様子に、私は心底不安になった。トラ子はそこまでひどい状態なのかな……。
待合室で待つように言われて、私はソファに腰を下ろした。身体が自然に小刻みに震えてしまう。
私にとって大切な存在が消えてしまうかもしれない。かつてない恐怖が私を襲う。
「……トラ子は?」
すると、中井くんがいつの間にか傍らにいた。息を切らしている様子だった。急いで来てくれたことが、見ただけで分かる。
「今手術してて……。終わるまで待つように言われたの。怪我が命に関わるものなのかどうかは、言われてないからわからない」
「ーーそっか」
中井くんは私の隣に座った。彼はだいたいいつも微笑んでいるのに、今は真顔で床の一点を見つめている。
トラ子を心配してくれているのがわかる。
私はどうしても体の震えが止まらない。思わず制服のスカートの裾を握りしめてしまったが、プルプルと振動してしまう。



