何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。


私が尋ねると、少し間を置いてから渉くんがこう答えた。


「母親が入院したりとか、いろいろあったから」

「え!? 入院って……。お母さん大丈夫なの!?」

「ーーうん、まあ。大丈夫」

「そう? それならよかったけど……」


入院と聞いて驚いたけれど、彼が大丈夫と言うなら大丈夫なのだろう。大事じゃないみたいで、よかった。


「……折原さん。この人達は? なんだか、仲良さそうだね」


中井くんに言われてはっとする私。ーー2人との再会が嬉しくて、中井くんを放置してしまった。


「ご、ごめん中井くん。朝たまに、この公園で会う人達なの。渉くんに、実くんだよ」

「朝、ここで……。ふーん。それだけ?」

「……?」


それだけ?って、どういう意味なのだろう。私と渉くんと実くんは、ここ以外で会ったことがないけれど……。

中井くんは私に何を聞きたいのかな?

よく分からず私が眉をひそめていると、中井くんは小さく溜息をつき、渉くんの方を向いた。


「こんにちは、折原さんのクラスメイトの中井悠です」