何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

彼女は本当に悠のことが大好きで、彼を傷つけたくない一心で、嘘をついたーー優しい女の子だったんだ。


「でも……あなたはきっとそんな子じゃないってわかった。さあ早く悠の元へ戻ってあげて」


私は深く頷く。そして踵を返して病棟へと急いで戻ろうとした。


「悠が眠りから覚めるまで待っていないと……許さないんだからねっ……!」


走る私の背中に、美香ちゃんのそんな叫び声が浴びせられた。彼女の断腸の思いを受けて、私はさらに固く決意する。

何があっても、この先何があったとしても。私は絶対に悠のそばにいる。

ーー美香ちゃん、ありがとう。