だけど余計な心配をかけたくない私は、そんなお母さんの表情には、気付かないふりをした。
自分が2ヶ月も経って友達の1人も作れないような子だなんて、お母さんに思われたくない。そんなプライドもあった。
私は気のない素振りで、スマートフォンを弄りだした。すると母はそれ以上詮索してくる様子もなく、「じゃあお母さん、行ってくるからねー」と言って、家を出た。
ただでさえ忙しいお母さんを困らせたくない。ーー友達のことも、トラ子のことも、私には言えるはずがななった。
自分が2ヶ月も経って友達の1人も作れないような子だなんて、お母さんに思われたくない。そんなプライドもあった。
私は気のない素振りで、スマートフォンを弄りだした。すると母はそれ以上詮索してくる様子もなく、「じゃあお母さん、行ってくるからねー」と言って、家を出た。
ただでさえ忙しいお母さんを困らせたくない。ーー友達のことも、トラ子のことも、私には言えるはずがななった。



