何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

だけどやっぱり、私がこれを身に付けるのは、もったいない気がする。


「うん、いいのいいの! よく考えたら、私あんまりアクセサリー付けないし」

「そうなの……?」

「うん! ね、だからもう出よ!」

「折原さんがそう言うなら、まあ俺はいいけど……」


中井くんはちょっと納得いってないようだったけど、私は彼の浴衣の裾を引っ張って一緒にアクセサリー屋さんから出た。

ーーうん。これでいいんだ。あのアクセサリーだって、もっと女の子のらしい子につけてもらった方が、喜ぶと思うし。

なんて、後ろ向きな考えで無理やり自分を納得させる私。


「あ! 悠じゃーん!」

「ほんとだー!」


すると、アクセサリー屋さんから出てすぐに、そんなノリの良さそうな女の子達の声が聞こえてきた。

声のした方を向くと、ピンクと紫のレースの付いた浴衣を着た、華やかな女の子が2人。私の知らない顔だ。

2人は、嬉しそうに笑いながら中井くんの方へと駆け寄ってきた。


「おー! みっちゃんにゆかりん! 久しぶりだねー」


中井くんも親しげな笑みを浮かべて2人に手を振る。そして私に向かってこう言った。


「あ、中学の時に一緒だった子達。結構仲良かったんだー」