何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

でも私の外見的に、残念ながらあんまりキュートなのは似合わない。シンプルだけど、よく見ると手の込んでいるーーそんなアクセサリーが欲しかった。

そんな風に自分に合ったものを探していると、一際目を引く指輪を私は見つけた。

その指輪は、透明のガラスドームがくっつけられていて、中には桜のドライフラワーと白いかすみ草、小さなシルバービーズが封じ込められていた。

小さなドームの中に作り上げられた、美しい春の世界。見ているだけで、キュンとときめいてしまうほどの美麗な景色がそこにあった。


「ん、これがいいの? あ、いーじゃん! 折原さん花好きだし! いつも花のしおり持ち歩いてるもんねー。それに名前と同じ桜が入ってるし、ぴったりじゃん」

「…………」


私にぴったりという、中井くんの言葉は嬉しかった。ーーだけど。

あまりにもその指輪がかわいすぎて、私には似合わないんじゃないかと思ってしまった。これはもっとガーリーで、かわいらしい女の子が身につけるものだ。


「んー……。かわいいけど、いいや」

「え? そうなの……? なんで?」


私が苦笑を浮かべて言うと、中井くんは不思議そうに眉をひそめる。

私に似合わないからなんて言ったらきっと、彼は「そんなことないよ」と言ってくれるだろう。本当に、私に似つかわしいと思ってくれているみたいだったし。