何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

そんなことを話しながら、人混みをかき分けて2人で歩く。


「あ、気をつけてね。折原さん」


そして私が人にぶつかりそうになったり、慣れない下駄にバランスを崩しそうになる度に、中井くんは繋いだ手に力を込めて、支えてくれた。


「あ……ありがとう」


そんな些細な優しさにも、私はいちいち嬉しくなってしまう。

ーーあーもう。私どれだけ中井くんが好きなんだろ。

そんなことを思いながら歩いていると、ハンドメイドのアクセサリーを置いている出店が見えた。

透き通ったUVレジンにビーズを閉じ込めたピアスや、天然石を組み合わせたネックレスなんかが目に入ってきて、どれも美しく、とても興味がひかれた。


「中井くん。あそこのお店、見たい」

「ん? あ、アクセサリー? いいよ、見に行こ」


私が指したお店を見て、中井くんは二つ返事で誘いに応じてくれた。

店内は出店だからそんなに広くはなかったけれど、キラキラしたアクセサリーがたくさん置かれていた。

どれもかわいくて魅力的で、目移りしてしまう。


「どれがいいかなあ……」

「すごいねー。いろんなのがあるなあ」

「うん、どれもかわいくて迷っちゃうな……」