何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

私は抱きしめるようにぬいぐるみを抱えて嬉しさを噛み締める。

初めての中井くんからのプレゼント。それも、3度も挑戦した射撃を成功させて、取ってくれたもの。

大事にするどころじゃない。もう家宝にして、神棚に飾って、曾孫の代にまで引き継がせたいです。

中井くんが聞いたら、大袈裟だなあと笑って言われそうなことを私がこっそり思っていると。


「ね、次はどこ行く?」


中井くんが私の手を取り、歩き出した。

最近、彼は私と手を繋ぐのは慣れてきたようで、自然な動作で私の手のひらを握る。

だけど私はいちいち心臓が高鳴ってしまう。ーーこんなんじゃ私早死にしちゃうんじゃないかなあ。


「う、うん。ちょっと、うろうろして何があるか見ようか」


平静を装ってそう言う。いちいちドキドキしてるなんて知られたら、呆れられるんじゃないだろうか。


「そだねー。俺、縁日来るの久しぶりでさ。いろいろ見たいな」

「あ、私も。子供の時、お母さんと来た以来かも。昔はなかったようなお店あるかな?」

「よし、じゃいろいろ探してみよ」

「うん!」