何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。

「やった! ゲット! 折原さん!」

「すごい! 中井くん! 本当にすごい!」


私たちは手を取り合って、その場で軽く跳ねながら喜ぶ。


「すごいね! 真ん中にあたって、落ちたみたいだよー! ……あっ! え、えーと……」


あまりの嬉しさに興奮してしまったけど、中井くんとかなり密着している状態になっているのに気付いた私は、顔を赤らめて立ち尽くした。

このまま抱きついてもおかしくないほどのし近距離。


「ーーあ。うん。そだね」


すると中井くんも気づいたのか、飛び跳ねるのをやめる。そして私から手をぱっと離した。


「げー、これ目玉だったのになあ。もう取られちまった。やるね、にーちゃん」


頭を金髪に染めた、射撃屋のお兄さんは、苦笑を浮かべながらそう言うと、猫のぬいぐるみを中井くんに渡した。


「はい。折原さん、これ」


そして中井くんは満面の笑みを浮かべて、私にそれを渡す。

トラ柄でふわふわの、背丈20cmほどの猫のぬいぐるみ。少しとぼけたような顔が、本当にトラ子にそっくりだった。


「ありがとう! 大事にする!」