瞬間、ヤバいと思った。



この体勢はやばい。



陸が私から離れる。



「よし!!じゃあ、今からその好きな奴のところ行くんだろ?」




「あっ、うん!!」




「上手くいくといいな、、、行ってこい!」




そう言われて背中を押された。




その反動に任せて、私は階段までダッシュでかけ上る。




待って、




待って、




遙人。




約束した階段まで着くと、遙人が座っていた。




私はそっと近づくと、隣に座る。




そして、そっと聞いてみる。




「さっきの、、、、、、見た?」




「うん。背も高いし、お似合いだね。」




やっぱり誤解された。



「陸とは、なんともないの。それでね、私、遙人に話があって。」



「うん。過去のことだっけ?」




「そう。」




過去のこと言おうとしたけど、誤解されている今、先に告白した方がいいかもしれない。



直感でそう思った。



だから私は勇気を振り絞って、



「あのね、過去のこと話す前に伝えたいことあるの。私ね、、、、、、遙人が好き。」



遙人の方を向いて伝えた。




でも、




なんでだろ。





目が怖い。




何も見てないような、見えていないような。




「ありがとう。、、、、、、、、、でもごめん。俺さ、由果と付き合うことにしたんだよね。」




「、、、え?」




、、、、、、由果ちゃん?




「こないだ話してさ、やっぱり由果のことが好きって思ったんだよね。それに、由果っていちいち女の子らしい行動するし、笑った顔可愛いし。」