私がそう言うと栞里が項垂れた。



「あーー、えーーと、そんなこと言われないから大丈夫。ただ、自分の意志を強く持っていればいいよ。」




「強い意志?なんで?」




「それは、放課後わかる。」



「ふーん。」




私がそう言うと、陸大変だなって栞里が言った。




なんのこと?



全くわからない。



「それより、遙人君にどこで渡すの?」



「あっ、そうだ!!こないだと同じ場所でいいかなー。」



スマホを開くと、遙人に放課後こないだの階段に来てと送った。




これでよしっと。




ちゃんと言えますように!!







放課後。




私の心臓はバクバク。



栞里は会長のところに行くって、走っていってしまった。



元気になったみたいで良かったけど。



あっ、その前に陸。




私は陸の席に行って呼んだ。




「陸?話って?」




「あぁーーーー、うん。こっち来て。」



ぎゅっと手を握られて、体育館に続く廊下まで連れてこられた。




「実は、那美香に言いたいことあって。」




「うん、なに?」




私がそう言うと、ちょっと顔を赤くして深呼吸する陸。




「俺、、、、、、、、ずっと那美香のことが好きだ。だから、俺と付き合って欲しい。」