すると、突然頭をガシガシ撫でられる。



「ちょっ、何!?髪ぐちゃぐちゃになる!」




「何改まってんの?那美香らしくないことするね?」



その言葉に私が顔を上げる。




これは、怒ってるのか?




「怒ってなんかないよ。それに、俺こそごめん。2回も手叩いて。1回、那美香を学校で見かけた時、手に包帯みたいなの巻いてる見た時あって。声掛けようとしても、俺が話しかけたら嫌だろうと思って言わなかった。本当にごめん。」




結局、那美香が呼び出してくれるまで俺はなんにもできなかったと頭を下げる遙人。




「、、、大丈夫。私は。もう辛気臭いし、この際お互い悪かったってことにしておこう!!めんどくさいから!!」




私がそう言って手を差し出すと、遙人がぎゅっと握って笑った。




「本当に那美香には適わねーな。ありがとう。ごめんな。」




「うん。でももう謝るのも終わりにしよう。」




「そうだな。、、、、、、俺さ、今度ちゃんと由果とも話してみるよ。あの時のこともう一度謝って、好きだったバスケももう一度楽しめて出来たらいいなって思って。」