「えっ!?どういうこと!?」



「遙人君。好きなんじゃないの?」




忘れかけていた名前を聞いて、またあの日のことを思い出す。



「私はてっきり遙人君のこと好きなんだと思ってたけど?クリスマスの時も楽しめたみたいだし。」




「うん。、、、、、、楽しかった。それに、恋、、、、、、、してると思う。」



やっぱりね!と嬉しそうな栞里。



「でも、嫌われたかもしれない。初詣の時。」




私がそう言うと、思い出したように栞里も顔を下に向けた。



1つ問題が解決しても、まだあと一つ残ってる。



「あれは、衝撃的な話だった。でもさ、誰かが救ってあげなきゃ。その誰かが、那美佳かもよ?」




「え?私?」




「うん。会長が言ってた。俺が言っても感情剥き出しになることなんてなかったって。でも那美佳の時は違ったじゃん。だから、まずは話しかけようよ。」




私も協力するよ、って笑いかける。




私もつられて笑った。



とりあえず、明日学校で作戦立てようと約束して、私は栞里の家をあとにした。



最後に、



「もう、過去になんて囚われないで新しい恋してね。何かあったら、私がいるんだから。怖くないよ。大丈夫だからね。」



って言ってくれた。




胸がぎゅっとなって、熱くなる。



少し、いやかなり、心が軽くなった。



ずっと絡まっていた糸が解けていく、そんな感じ。



あとは、



遙人と話すだけ。



明日ちゃんと、遙人に話しかけよう。



そう心に決めて私は歩き出した。