栞里にそう言うと私は階段を駆け上がった。




図書室は学校3階の一番奥の教室。




本を片手に図書室まで走る。




扉をそっと開いて中を確認する。




体育祭だったし、誰もいないよね?




「失礼しまーす。」



小さな声で言うとカウンターの返却ボックスに本を入れる。



あっ、これ頼んでいた本だ。



でも図書の先生いないから借りれないな。



ちょっと残念だけど、急いでいかないと。




私は教室を飛び出して、階段をかけ下がる。




その時私は気づかなかったんだ。




この後、私の秘密が、全く知らない君にバレるなんて。