今まで、ふざけていても、お前なんて言ったことなかったのに。




走りながら、何度もごめんと謝った。




でも、俺の頭はぐちゃぐちゃで、、、




泣きながら走ったんだ。



病室で最後に見た、由果の表情と、



さっき、俺の言葉に傷ついた顔をしていた那美佳の表情が、



重なって。



その姿を頭から消すように、



夢中で走った。



「消えろっ、、、、消えろっ、、、!!」




「消えろよっ、、、、お願いだから。もう、そんな顔、見たくないんだっ、、、、、、」




寒空の下、



1人つぶやくように謝った。




空に広がるたくさんの星と、



光り輝く月だけが、



そんな俺を見ていた。