セナカアワセ

「よしっ、靴はこれでいいかなー。ん?」



スマホに通知が来ていた。




栞里からだ。




スマホを見てみると、



­­--­­--­­--楽しんでる?那美佳の言う通りスカートで正解だったよ。那美佳も楽しんでね。­­--­­--­­--




良かったー!!



楽しんでいるみたいだし、スカートもきっと会長が褒めてくれたんだ。



「那美佳ー?」



「はいはーい。」



良かったね!ありがとう!と送って遙人の元に急いだ。




「誰からか連絡来てたの?」




「あっ、うん。栞里から。会長と上手くいってるみたい。」



「へー、栞里ちゃん会長と付き合ってたんだ。確かに、お似合いだね。」




そう言えば遙人に言ってなかったんだな。



「うん。凄くお似合いだよね。」



「だから、最近1人で帰ってたの?」



「えっ?あっ、うん。栞里は会長と帰りたいだろうし。だから図書室にいる時間増えて。、、、まぁ、図書室に長くいれるのは嬉しいけど、ちょっと寂しいかな。」



あははって笑ってみせると、遙人はボールん拭きながら、



「確かにそうだな。でもその分、俺が那美佳と一緒にいれるから、ラッキー?」




ニカッと笑う遙人に少しドキッとする。




冗談でしょ?って聞こうとしたけど、遙人は俺から投げるなーと言って、レーンの方に行ってしまった。



なんだったんだろう、、、




もやもや考えてみるけど、遙人は別にいつも通りだし。



なんでも、なかったのかな。



いつもの調子で言っただけだよ。



でも、なんでだろう。



さっきの言葉が頭から離れなくて、胸のところがちょっとだけ痛い、、、、、、