セナカアワセ

気づかれないように、私はいろんな食材をチーズに付けて食べ始めた。



2人なのに美味しくて全部食べてしまった。



「美味しかったー!!」



「うん。本当に美味しかった。」



お互い満足して、お金を出そうと私が財布を取り出すと、



「俺が払うからいいよ。」



そう言って財布をしまうように言う。



「え?でも、チケットも買ってもらったのに、さすがに悪いよ。」



「いいって。今日ぐらい奢られてよ。」



クリスマスなんだし、プレゼント貰ったと思ってと言われて、私は財布をしまった。



「今度何かあった時は私が払うからね?」



「出さなくていいって言っても、結局出すんでしょ?じゃあ、今度またここに来た時は奢ってよ。」



「うん、まーね!!分かった。約束ね。」



お店を出るとさっきまで降っていなかった雪が、降ってきていた。



「この後何も考えなかったねー。」



「雪降るかもって思って、ちょっと思ってたから、一応中で過ごせるところ探してきたんだけど。」



「そうなの!?じゃあ、そこに行こう!!」



遙人のあとついて行くと、



「ボーリング?」



「うん。ほら、行こ。」



そう言われて中に入る。



クリスマスなのに結構人がいた。



「那美佳、靴選んできて。それとボールも。やったことあるよね?」



「もちろん。私が誰だと思って!」



そう言うと遙人はニヤッと笑ってそうだったなって言った。