式が終わると生徒会は後片付け。



文化祭実行委員も一緒に。



片付け中に何回か遙人にいたずらされたけど、ようやく全部終わった。



「那美佳ー!ごみ捨てに行こー。」



「うん!」



「それでね、那美佳に言いたいことあるんだけど。」



歩きながら栞里が恥ずかしそうに言った。



「うん。どうしたの?」



栞里がこんなこと言うなんて珍しいから、私も注意して聞く。



「実は、、、、、、今日、会長に告白されたの。」




「えっ!?!?会長!?!?」



「ちょっ、那美佳声大きい!」



慌てて私の口を塞ぐ栞里。



いやいやいやいや



ビックリなんですけど!!



「いつの間にそんなことになってるの!?」



小声で私が聞くと、栞里が恥ずかしそうに答えた。



「いや、何となくいい人だなーって思ってたけど、今日いきなり告白されて。嬉しくて。私も気になってたって言ったら、今度デートしようって言われたの、、、、、、。その時笑った顔が、なんか、その、キュンときて、、、だから、私も好きって言った、、、!!」



時々顔を赤くしながら話す栞里が可愛くて、私が抱きつきそうになった。



「おめでとう!栞里!!私に恋愛相談して欲しかったけど、私も栞里が幸せなら嬉しい!!」



そう言って栞里を抱きしめた。



「うん。ありがとう!ごめん。だから、今度から相談させて。」



「うん。もちろん!!聞くよ!!会長かーーー。確かにいい人だもんね。」



「うん。」



って可愛く笑う栞里が輝いて見えた。



恋をしたら人は変わるんだよって、前に図書の先生に言われたことがあった。



今の栞里を見て本当にそうだと思った。




こんなにキラキラ笑う栞里を見たのは初めて。




私もいつか、こんな風に誰かのことを好きになって笑うことがあるのかな?



なんて、そんなことを1人思ったんだ。