セナカアワセ

「元カノが出てくるは、告白したら付き合ってるとか言われて。無理ってその一言ならよかったのに!!振った相手に向かって、付き合ってる彼女褒めるとか、何考えてるのか分かんないっ!!人の過去また引っ張り出してっ、またボロボロになって、全部全部遙人のせいだからっ!!」




叩いていた手を止めて、私はしゃがみ込んだ。




「ちょっ、那美香、」





「でも、好きなの。、、、、、、忘れられなかった。」




忘れられなかった。




初めて会った時の笑顔も、




内緒にしてくれたことも、




荷物を持ってくれたこと、




手を繋いでくれたこと、




賭けをしたこと、




笑いかけてくれたこと、




ふざけ合ったこと、




「ムカつくのに、ムカつくのにっ、一緒にいるのが心地よかった。嬉しかったっ。遙人の優しさが。どんなに傷つけられても、消えなかった。怖かったけど、消えなかった。、、、好きって気持ちはずっと消えなかった。」



私がそう言うと、遙人は私の涙を指ですくっていく。




聞きながら、遙人はごめんって呟き続けていた。




優しい声で言うから、また泣けてくるんだ。




「めんどくさい、遙人。自分勝手。好きな人をたくさん傷つけて。だから、、、、、、、私くらいしか彼女にならないからね?」