セナカアワセ

「それで話ってなんなの?」




「こないだ由果とちゃんと話して、お互いに仲直りしたよ。もう過去のことは終わりにして、また友達に戻った。」




「えっ!?」




遙人の言葉に耳を傾けすぎて、最後のボールがゴールの外に弾かれた。




「あーあ。1個外しちゃった。それで、友達に戻ったの?」



「え?うん。」




そう、なんだ。




私はてっきり由果ちゃん、もう1回告白したのかと思ったな。




今でもあんなに遙人のこと好きそうなのに。




私は地べたに座って遙人が投げるのを眺める。




1回目。




シュッと音を出して、ゴールに吸い込まれた。




「おー、さすが。」




「だろ??」




調子に乗る遙人を無視して、私は話し始めた。




「それで、付き合うの止めたんだ。」




「、、、、、、あの時に付き合ったって言ったのは嘘。付き合ってないよ。」



「なんで、嘘ついたの?」




ボールはもう4回もゴールに吸い込まれて、残り1回。




「由果に、那美香と付き合うなって言われたから。」




そう言って投げたボールは綺麗なフォームのまま、ゴールを通って、地面に音を立てて落ちる。