セナカアワセ

息も絶え絶え。




私がガッツポーズすると、遙人がやっと駅に着いた。




「先に走るとか、ずるいだろ?はぁっ、疲れた。」




「ズルくないよー。遅いのが悪い。電車乗るよ。」





5分くらい待って電車に乗り込むと、隣に並んで座った。




「公園に着いたらさ、バスケットコートあるでしょ?フリースローで勝負しない?」




私がそう提案すると、遙人がニカッと笑った。




「俺に勝てんの?」




「へー。自信あるんだ。何年もやってないくせに。」




たわいのない話だった。




何話すなんて考える必要なかった。




前みたいにポンポン続く会話が心地いい。




クリスマスの時みたい。




ボールがあるか心配だったけど、誰かが忘れていったボールが落ちていた。



「じゃあ、私からね。5本勝負。」




そう言って私はボールを構えた。



スっと手からボールが離れる。




そのまま綺麗な円を書いたまま、ゴールに吸い込まれた。




「よしっ!!」




2回目も3回目も上手くいった。




残り2回。




「なんで、ここに連れてきたの?」




私はボールを着きながら、私の横で地べたに座っている遙人に聞いた。




「話したいことあって。」




「、、、、、、ふーん。よしっ!!」




話しながら入れた4点目。