セナカアワセ

周りに人がいなくて良かった。




私は思う存分由果ちゃんに向けて怒鳴った。




「好きなら行かないでって言えばよかった!!遙人なら、ちゃんと受け止めるよ!!自分まで傷つけて、その傷が一生消えなかったら、由果ちゃんも遙人もどっちも傷ついてた!!自分のことも大事に出来ない人が、誰かに愛してもらいたいなんて、そんな生ぬるいこと考えてんじゃねーーよ!!」




全部言い終わる時には私の目から大粒の涙が溢れていた。




腹立つ。




そんなやり方しか出来ないなんて。




由果ちゃんは私の言葉に驚いていたけど、徐々に目に涙が溜まった。



そして、泣きながら、





「ごっ、ごめん、なさいっ、!」




そう謝った。




でも、それを言う相手は私じゃない。



「私じゃなくて、遙人に言ってよ。でも、、、、私ひとつだけ感謝してる。感情を忘れようとしてた私に、こんなに怒らせてくれたから。ムカつかせてくれてありがと。」




こんなこと言うなんておかしいけどって小さな声で呟くと、




「ふっ、何言ってんのあんた。おかしいんじゃない?さっきまで怒ってたくせに!」




そう言って声を出して笑う由果ちゃん。




「確かに、、、、、、ふっ、あははっ!何言ってんだろう私!しかもこんな奴に。」