セナカアワセ

「ありがとう!!今度はちゃんとやってみます。」




「そうしてください。」




急な敬語に2人で笑い合う。



キーンコーンカーンコーン



下校時間のチャイムが鳴った。



「そろそろ帰ろっか。」




「うん。そうだね。」



荷物を持って2人で昇降口まで歩く。



「明日も放課後勉強する?」



「あー、私明日塾なんだ。明後日なら大丈夫。」



「そっかー。じゃあ、明後日!それまでに英語ちゃんと勉強して、栞里のこと驚かせるから!」



そう言うと、栞里は笑って、その意気だって言ってくれた。



校門前で栞里と別れて家に向かう。



明日栞里いないのかー。



どこで勉強しよっかなー。



あっ、



そうだ。



体育祭の時にあった本取りに行くついでに、図書室で勉強しよう。



あの本借りる時、誰も知ってる人いないといいけど、、、



そんなことを思いながら、帰り道を歩いた。