セナカアワセ

「そう?じゃあお願いしようかな!よろしく頼むね、栞里ちゃん。」




「はい!任せてください!!」




電話を切ると、私は急いで台所を借りて氷を袋に入れた。



那美香の部屋に戻ると、急いで氷を足に当てた。



そして、



「あっ、もしもしお兄ちゃん?うん、私。今から送るところまで来て欲しいんだけど。車で。」




那美香は歩けなさそうだから、お兄ちゃんに迎えに来てもらうことにした。




いつもより真剣な声で行ったからか直ぐに来てくれるみたいだ。



「、、、、、、、、、栞里?」




名前を呼ばれて私は急いで那美香のもとに駆け寄った。



「那美香っ!?大丈夫!?」



「、、、うん。あれ?なんでいるの?」



「那美香のお母さんから電話きたの。1週間二人とも出張だって言うから、私の家に泊まりに来ない?」




私が笑顔でそう言うと、那美香は今にも消えそうな笑顔で行くと言った。



その姿にまた泣きそうになる。



「歩けそう?」



「うん、大丈夫。、、、あ、鏡割れてる。」



「大丈夫。私片付けるから寝てて。」




「、、、、、、ありがと。栞里。」



私は頷くとお兄ちゃんが来るまで片付けと、怪我の応急処置と、泊まりに必要な準備を手伝った。