家でハナカと再会しても、いつもと変わらない表情でいつも通り振舞っていたから、私は気づくことができなかった。

あいつらは、私の知らないところでハナカを恐喝したり暴力を振るったり、度を越したいじめをしていたのだ。

ハナカは私と違って純粋で優しい子。
気の強い私が居ないのをいいことに、過激ないじめをされたのだ。

私がそのことを知ったのは、
中3の冬休み。
ハナカが自殺した日だった。

お風呂でリスカして死んでいるのを、私が見つけた。遺体の傍には、遺書があった。