このたびは17万字もある『会議は踊る、されど進まず!? 異世界でバリキャリ宰相めざします!』をお読みくださり、どうもありがとうございました!

あちこちで言ってるのですが、私は自称ヒストリカル・ミーハーでして、歴史の中で最推しの時代がこのウィーン体制時代(ビーダマイヤー時代ともいう)なのです。

本編は実在の人物、出来事をベースにした小説ですが、本当にこの時代と言うのは素晴らしい役者がそろっていまして!

クレメンス様が高身長の知的クールイケメンでモテまくりだったのも本当だし、ゲンツさんが博打好きの美食家なのに実は寂しん坊で花が好きという記録も残っているし、(ちなみにクレメンス様と喧嘩別れしたというのも本当です)、ライヒシュタット公の肖像画はほんと天使レベルで可愛いうえ、成長した彼が190センチ近い高身長と言うのも本当、ゾフィー大公妃がライヒシュタット大好きだったことも記録に残っているのです。

私はもう何年も創作をやっていますが、こういうのを知るたびに『事実は小説より奇なり』を痛感致します。

もちろん当作品は創作小説なので私なりにオリジナルを入れ込んでいますが、個性豊かな彼らをベースに物語を綴るのは、もう本当に楽しくて。最後の方は書き終えてしまうのがつらくなるほど、キャラが愛しくて仕方ありませんでした。

もしこの小説を読んで彼らに興味を持っていただけたなら、ぜひぜひ人物史やその時代を解説した本などを読むことをお勧めいたします!本当に面白いんで…。(フランソワにあげる領地をどこにするか話し合いしてるとき、クレメンス様がブシュチェラードという変な名前を出してきて「何それwwwどこだよwww」って皇帝にプークスクスされて拗ねちゃったエピソードとか、そういう最高の話いっぱいあるんですよ…)

ウィーン体制時代と並んで面白いのが、16世紀のヨーロッパだと思ってるんですが(こっちも登場人物激濃いです…!!)いつか機会があったら、そちらをベースにしたものも書きたいなと思っております。

なんか好き勝手なことしか語っておりませんが、以上をあとがきに変えさせていただきます。
17万字という長い小説でしたが、ツグミと19世紀オーストリアの物語にお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました!

桃城猫緒
2019.01.21