それに、ここまで来ると興味のないあたしでも分かる。 学校で有名な暴走族って言うのが"霜華"であり、そのトップがこの人たち。そして、総長がこの後ろにいる男だって。 流石に、この人たちを敵に回したくないかな…? 「そんなにショック受けてたの?」 上目遣いで彼を見つめると、両腕を彼の首に回し、 「ごめんね?」 と、甘い声を出す。 とりあえず機嫌とっとこう。 それがいいと判断したあたしは、首を少し傾げニッコリと微笑んだ。