「…〜ふぁ」


ご飯を食べ、ベッドに転んでいるといつの間にか眠っていた。


スマホで時間を確認すると2時18分。



「…恭平くん?」


幹部室にいるであろう彼の名前を呼ぶ。

だけど、返事が返ってくることは無い。



薄暗い部屋で彼の姿を探すと、ソファで眠る彼を見つけた。


タオルケットをかけ、スゥスゥ眠る彼。

床に腰を下ろし、ソファに寄りかかる。



「恭平くんとのカンケーももう終わりだね…」



ここにいたら男とヤり放題とかうかれてたけど、やっぱり二重関係は良くない。

だけど、本当にそれであたしは今まで通り生きていけるの…?


大っ嫌いな男に、ニコニコ愛想振りまいて神経すり減らして、自分のこと汚して追い込んで。

あたしにとって男とヤるってのは、自傷行為みたいなものなんだよ。

それに、大っ嫌いな男とカンケーもって、お金も貰えるし、生活にも困らないなんて一石二鳥どころじゃない。


勢いと強引さに負けて霜華(ここ)に入ることになったけれど、本当にあたしがここで普通に過ごせるの…?

もしも過ごせたとして、男と女のカンケーを断つことに体が慣れたら…?

慣れきった後に捨てられたら…?


またあたしは、今まで通り自分を汚せる…?