そ、そういうまさかもあるんだ……。どうしよ、琴ちゃんに訊いてみようかな? でも琴ちゃん教えてくれるかな~。あ、凛ちゃんに訊いてみるのもありかな?


急にお花畑になった私の頭の中。それもこれも、目の前のお人のせいです。


何の前触れもなく、これといった理由もなく、好きだと気づいてしまったから。


……もしかしたら、雪が降り積もるみたいに少しずつ、私の中では晃くんへの『好き』が降り積もっていったのかもしれない。


それが、触れても溶けないほど強い『想い』になって、私はやっと自覚したんだ。


……決して、口に出来ない想いだけど。


ただ、好きでいるくらいは……いいかな? 晃くんを困らせたり、しないから……。