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「――黙っていて、大変申し訳ありませんでした!」
ソファに並んで座る凛ちゃんと琴ちゃんに向かって、私は土下座した。
晃くんはラグに胡坐をかいて座っている。
「ほんとだよ。いつの間に雪村と付き合い始めたの?」
「へ? いや、付き合ってはないけど」
「だってさっき雪村抱き付いてたじゃん。しかも咲雪の家で」
あ。
「俺とさゆ、今、さゆの家で一緒に住んでんの」
「「なんで⁉」」
「こ、晃くん!」
「さゆ、これ以上黙ってると面倒呼びそうだから、もう話したら? 二人なら口外しないでって言えばそうしてくれるだろ?」
う……。そう、なんだけど……。
「あ、あのね? 凛ちゃん、琴ちゃん。実は私と晃くんのお母さん同士が、保護者会で知り合って仲良くなって、一緒に起業したの。それが私たちが中一のときで、晃くんとは家族ぐるみの付き合い? みたいな感じでずっと来てて……」
「今、俺の母親とさゆのお母さんが一緒に海外出張中で、さゆを独りにするの危ないってことで俺が一緒に住んでる」
そう、晃くんが補足してくれた。



