司さんに気づいて、背中をロッカーから離した。 「凛ちゃんお待たせー。無事口説いて来たよ」 「やるじゃねーか」 そう言って、司さんの頭を撫でる。……なんかいいなー。こういう雰囲気。 「そ、相馬さん……?」 「下の名前」 「り、凛、ちゃん……?」 「なんだ? 新しい遊びか?」 ……独特な感性を持っているのかもしれない。新しい遊びって……。 「琴ん家ってどこ?」 「え……」 こ、琴? あまりにさらりと下の名前で呼ばれて、一瞬固まってしまった。