「どっか行くつっても、テキトーに歩いてメシ食うだけだろ」
「でも旭は目的地あるみたいな言い方じゃなかった?」
「そうだったか?」
……なんかかゆくなってきたんだけど。あたし、こういう話向いてねえんだな。
「咲雪、秘密にしておいてほしいんだったらこれ以上掘り下げんでくれ。あたし苦手なんだよ、恋愛どうのな話」
「う……ごめんなさいでした」
「わかればよろしい。あと今度、琴と三人で遊ぼーぜ」
「うんっ!」
あたしの提案に一気に気をよくしたらしい咲雪が笑顔で肯いて来た。
もう一度頭を撫でておいた。はー……癒される。



