「そうだね。凛が、芯があるのは俺もそう思う。俺よりよっぽどしっかりした妹だよ」
「な、急にどうしたんだよ、兄ちゃんが殊勝(しゅしょう)なこと言うと怖いんだけど」
「お兄様になんてこと言うんだ。凛のお兄様は俺しかいないんだから敬え。崇め奉れ」
「あたしのこと褒めてくれたんじゃねーのかよ!」
結局俺様かい!
「あー、なんかいいですね」
のほほんとした口調で言ったのは青山だった。あんだって?
「なにが?」
兄ちゃんが返すと、青山は少し淋しそうな顔になった。
「俺も妹がいるんですけど、ワケアリで、兄妹だって伝えられたの最近なんです。俺だけ、昔から兄妹だってことを知ってて……。相馬さんと藍さんみたいな仲のいい兄妹になりたいんですけど、どうしたらいいのかわからなくて……」
あ、咲雪には話したのか。
でも咲雪には雪村がいるからなー。絶対的な彼氏のいる咲雪と仲良し、っつーのは少し無理があるんじゃないか?
そしてあたしと兄ちゃんは仲良し兄妹じゃない。
「兄妹だって思わなくてもいいんじゃない?」
答えたのは、兄ちゃんだった。



