六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】



「そうだね。凛が、芯があるのは俺もそう思う。俺よりよっぽどしっかりした妹だよ」


「な、急にどうしたんだよ、兄ちゃんが殊勝(しゅしょう)なこと言うと怖いんだけど」


「お兄様になんてこと言うんだ。凛のお兄様は俺しかいないんだから敬え。崇め奉れ」


「あたしのこと褒めてくれたんじゃねーのかよ!」


結局俺様かい!


「あー、なんかいいですね」


のほほんとした口調で言ったのは青山だった。あんだって?


「なにが?」


兄ちゃんが返すと、青山は少し淋しそうな顔になった。


「俺も妹がいるんですけど、ワケアリで、兄妹だって伝えられたの最近なんです。俺だけ、昔から兄妹だってことを知ってて……。相馬さんと藍さんみたいな仲のいい兄妹になりたいんですけど、どうしたらいいのかわからなくて……」


あ、咲雪には話したのか。


でも咲雪には雪村がいるからなー。絶対的な彼氏のいる咲雪と仲良し、っつーのは少し無理があるんじゃないか? 


そしてあたしと兄ちゃんは仲良し兄妹じゃない。


「兄妹だって思わなくてもいいんじゃない?」


答えたのは、兄ちゃんだった。