「藍さんが?」
青山が驚いたように兄ちゃんを見た。
「あ、俺中学でいじめられっ子だったの。つっても俺のメンタルに来ることはなかったから放っておいたんだけど、それがスカしてるみたいに見られて余計にね。んで、それを見た凛が突撃してきたのよ。そしたら俺をいじめてた奴らが、こんな妹いたのか! ってびっくりしちゃって、ぱたりと止んだの。結果を見れば凛のおかげだね」
「相馬さん……」
ちょっと待て。なんで兄ちゃんが『藍さん』であたしが『相馬さん』なんだ?
なんか差を感じるぜ。
「相馬さんって小学生の頃からそんなアツい人なんだね」
「……ん? どういう意味だ?」
「さゆと友達なの、相馬さんから距離を詰めてくれたんじゃないかなって思ってたんだ。さゆ、昔っから女子に誤解されやすいから……」
あ、あー、まああたしから近づいたな。中学んとき。
「藍さん、相馬さんって小学生のまま、じゃなくて、大人びた小学生だったんじゃないですか? 自分の芯が、昔から強くあったように聞こえます」
お、おう……な、なんか青山に言われると照れちまうな……。



