六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】



あー……ははは。


「あたし、ちびの頃は『目には目を』て日本のことわざだと思ってたんだよ。小学生になって社会科でハンムラビ法典のこと知って、即落ちした。何このかっけーヤツ! って。それを兄ちゃんが、あたしの初恋だとか言ってるだけ」


「でも、考古学やるって決めるまで好きなんだ?」


「図書館で古代史の本読んで、絶対これやりたいって思ったんだ。あたしの生涯の目標は、クレタ文字を解読することって決めてるんだ」


「クレタ文字って……線文字Aだっけ?」


「線文字Bはヴェントリス先生が解読されているからな。ピラミッドの謎を解くのも魅力だけど、クレタ文字の解読に挑みたいって思ったんよ」


古代史は、あたしには夢の宝庫だ。


あたしみてーな色々と雑なヤツが勉強オタクって知られると、驚かれたり笑われたりしかしないんだが、そんなこと気にしない。


あたしはあたしが好きなことを貫き通すだけだ。


「となると、留学とかも?」