「なにを?」
「旭くん」
「………」
なぜに母さんまで『旭』呼び。
「母さん、何度も言ったけど青山は友達だ。色恋は関係ない」
「あんないい子が息子になったらお母さん嬉しいな~」
「娘の話も聞けよ」
頭ん中お花畑か。
「藍も気に入ったみたいだし。お母さんも好きになっちゃいそう」
「……それ、父さんの前で絶対言うなよ?」
青山が父さんに消される。
うちの両親は今でもラブラブだ。と言うか、父さんが母さんを大好き過ぎる。
今日は休日出勤の父さんだけど、休みの日は娘と息子は放って二人でデートしている。
記念日には花束で、特別な何かがなくてもケーキとか買ってくるし。
中学で仲良くなって、咲雪の家族のことを知ったときは……なんだかすごく悔しかった。



